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​無菌養蚕システムって?

 ​みなさんは蚕を飼ったことって有りますか?カブトムシやクワガタなら有るでしょうが、蚕(カイコ)となるとあまり無いですよね。
実は、蚕は人類が始めて飼いならした動物?って言われるほど長い歴史があると言われています。だってシルクロードの時代にはもう繭(マユ)が絹となってわが国に来ていたんですから、数千年の歴史があると言われても納得しますよね!
 日本の養蚕はシルクロードの時代から始まったと言われ千数百年の歴史を持っと同時に、日本人の衣を支えてきました。明治初期には近代日本の礎となる主要な輸出産業として支え続けてきました。 
 しかし、戦後になって日本人の衣が化学繊維に大きく舵を切っていくと同時に、海外から安い繭が大量に入ってくる中で、日本の養蚕業は危機的状況に陥らざる得なくなりました。
 そんな中、近年の研究で繭に含まれるセリシンというアミノ酸の集合体が私たちの肌にたいへん有効に働くことがわかってきました。また、シルクの糸が手術の糸に使われるほど人体に馴染みがいい事を利用して、さまざまな医療分野での研究も進んできました。
 でも今までの養蚕って、屋内とは言ってもいたって普通の環境で餌は桑の葉だけ。蚕って桑の葉しか食べないの?って思いません?実はそんな研究を何十年も前からしている大学が有って、桑の葉をベースにいろいろな物をブレンドした飼料で蚕は育つ!しかも一切病気にならないように細菌などの一切いない環境(無菌ルーム)での飼育が、健康でしかもいい繭を作るには最高の環境だとわかったんです。しかも桑養蚕では年に2回くらいしか飼育が出来なかったけど、この環境なら年間を通じて蚕を飼育できるんです。
 この無菌養蚕システムを開発し世に送り出したのが、国立京都工芸繊維大学の松原藤好名誉教授です。弊社はこの松原先生より指導を仰ぎ、この無菌養蚕システムで本当に健康で立派な蚕を育てています。この健康な蚕こそ、人肌に希望を与え、冬虫夏草のように人体に好影響を与えるような(中国ではサナギタケ冬虫夏草は漢方薬として認められています)そんないろんな利用の幅が広がって行くのです。
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